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初めての入院

6月19日から20日に日付が変わった頃のことである。

未だかつてない、人生で一番痛い腹痛に突如見舞われた。
古いアパートのトイレから出ることができない。
と、いうか激痛でタイル張りの床にエビのように体を曲げたまま身動きならない。

暑さで出る汗ではない、まさに脂汗がとめどなく流れている。
「た・す・け・て・。。。」声にならない。
一人暮らしの身では誰にも気が付かれない。
動けないから救急車を呼ぶ処ではない。

そのうち排便を催し、続いて下痢が止まらない。
拭ったトイレットペーパーが赤い。
ふと便器をみると下血していた。

肛門が切れたのか?と思ったが、そんなレベルの出血ではない。
ひどい下痢では出すものがなくなると水溶液しか出ないが、
便器の中は血で真っ赤に染まっている。
しかも1時間に何度も出血し止まらない。

「やばい・・・」
時折疲れ果てて気を失ったように30分ほどうつらうつらしたりを繰り返し、
既に外は夕方。やっと這うように体を動かし八重山病院へ電話をする。
緊急外来で何とか受け付けてもらえる段取りを取り、タクシーを呼んで向かう。

やっとこさ順番がまわってくるまで待合のベンチで顔をタオルで覆って横たわる。
ようやく呼ばれてドクターに状況を説明する。
「血液検査とCTとりましょう」
昨今の医療機関では腹痛でCTとるのか。

装置の準備ができたとCTをとり、結果を待つ。
その間に出た血便を見せてと対応してくれた看護師に言われ、看護師不在中に催してきたため、
他の看護婦に「これにとって」と渡された容器を持ち込む。
容器には血糊のようなものしか入っていない。

検査結果が出て再び診察室に呼ばれる。
「左の腸が腫れています。血便もほとんど血ですね。虚血性急性腸炎でしょう。
絶食して点滴を打たなければならないのでこのまま入院してください。」

まさか入院すると思っていないから何もない。
1時間以内に戻るから、という約束をしてタクシーを呼んでアパートに向かう。
「すぐ病院に戻らないといけないから、ここで待っていて下さい」
思いつく着替えとタオルに洗面用具をイケアのブルーバッグに投げ入れて八重山病院へ取って返した。

点滴の針は太い上にチューブが動くと針も微妙に動くせいでかなり痛い。
脱水しないように24時間点滴うちっぱなし。
口から水を入れると腸が刺激されてまた出てしまうので喉を湿らす程度しか飲めない。

急だったせいか、案内された病室は80台のじいちゃんとの二人部屋。
いくら潜水婦がおばちゃんでも男とおんなじ病室かよ!
「明日大部屋に移しますから。」

一晩中誰かが呼ぶくナースコールの響きを耳にしながら、こうして初めての入院生活が始まった。
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