ボルネオ時代に出会った人々:Jimmy

2017年になって間もなく、訃報が飛び込んできた。たまたま開けたFacebookにあったそれはJimmyのフランス人の奥さんによる旦那訃報の書き込みだった。

Jimmyはマブールのボルネオダイバーズマブールリゾート(BDMR)のダイブマスターだった。JPSM(マレーシア政府援助によるダイブマスターになるプログラム)の卒業生で確か以前はライフセーバーをしていたといっていたかな。

ムスリム(イスラム教徒)だけど島にいるムスリムはたいてい飲んでいる。しかも彼はかなりの酒飲みで、肝臓を悪くして黄疸が出たため、一時期コタキナバルに長期治療に帰っていると聞いた。

彼はイケメンでギターや歌が上手く、たいていボルネオダイバーズのビーチバーに行けば彼が誰かしらと飲んでいて途中からギターを奏でながら歌っていた。

彼のもう一つの特徴といえば、“女好き“。ガールハンティングは日常茶飯事で、太っていなかった当時は2枚目だったのでそれなりにモテた。別のダイビングスタッフで軟派の代表格だったErjaとはお姉ちゃんの取り合いで殴り合いのケンカになったこともあるらしい。

そういう奥さんSolenneも確かマブール島でナンパしてゲットした女だった。それもボルネオダイバーズでなく潜水婦が昔働いていたUncle Cheng Lodgeの客で、Uncle Changで飲んでいるところをナンパしたらしい。見ている限りでは彼女の方が相当熱をあげてたようで、電話などはしょっちゅう。とうとうボルネオでの働き口も見つけてフランスからやってきて、結婚するためにイスラム教徒に改宗し、結婚したのが3年くらい前だったか。

しかし実際には島で働いているアイランドボーイたちはナンパの常習者がほとんどである。実際に彼女や奥さんがいても隠しガールフレンドが数名いるというのは珍しくなかった。
たまにやってくるガールフレンドのスケジュールがバッティングして鉢合わせとなり、大騒動になることもあった。

Jimmyも御多分に漏れずそのたぐいだった。潜水婦はJimmyのギターと歌を聞くのが好きだったが、Solenneとも顔見知りだったので、彼の女関係には知らぬふりをするしかなかった。

Jimmyはボルネオダイバーズを辞め、コタキナバルのリゾートホテルのプールで働いていた。マブールを離れてからはずっと会っていなかった。そんなJimmyがある日ボルネオダイバーズに遊びに来ているというのでビーチバーに行った。
しかしそこにはSolenneではなく韓国人のお姉さんが隣に座っていたのである。

潜水婦は喉まで「Solenne元気?」と出かかっていたのを飲み込んだ。きっと私の泳いでいる目を見逃さなかったJimmyは彼女がトイレに席を外したらすかさず「潜水婦、俺は争い事は嫌いだ。今見聞きしたことはFacebookに絶対アップするな!」
韓国人の彼女はボルネオダイバーズ時代にナンパしたリピーターゲストで、今回は二人で客としてやってきたのだった。
Jimmyはビールを前にいつもの名調子でギターを弾き、歌をうたっていた。
それからほどなくしてコタキナバルで結婚したらしい。その後、韓国人の彼女はマブールには来なくなったらしい。

彼が亡くなったと知った時、FacebookにJimmyの名調子をアップして追悼しようと思ったが、見つかったビデオはその浮気現場で撮ったものしか見つからなかった。そこに彼の「アップするな!」と言われたことを思い出した。何もしないでおくのが彼のためだろうとアップはしなかった。

旦那が亡くなってからSolenneはFacebookで元気にあちこちへ行っている様子だった。そして未亡人3か月目にはローカルのボーイフレンドとラブラブな様子がアップされた。あれー・・・。Jimmyは浮気性だったが、彼女もすぐにか、既にいたのか、新しい彼氏とねぇ・・・ 潜水婦から見ると、彼らの関係とは?である。
とにかくJimmyの冥福を祈る。 Rest in Peace, Junnaidy(Jimmy)・・・
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